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ついに日本も!世界中でプラスチック製ストローが廃止になる7つの理由 新アイデアの代替品にも注目!

環境問題

世界中でストロー廃止運動が広まっていますが、日本では、

「紙ストローは、ふやけて使いづらいから嫌だ!」

「コップもプラスチックだし、フタもプラスチックなのに、なんでストローだけを廃止するのか意味がわからない。」

「そもそもストローなんて廃止して意味があるの?もっと根本的な問題を解決するべきでは?」

などといった意見もありますが、正にそのとおりです。

 

実際にプラスチックゴミの割合を調べてみても、ストローのゴミなんて1%にもなりません。

 

ですので、ストローを廃止したからって、プラスチックのゴミ問題が解決されるわけではありません。

 

それでもプラスチック製のストローが廃止されないと行けない理由は、次のようなことがあるからなのです。

ストローはリサイクルされていない!?

 

「使い捨てストローが、海洋に行き着くプラスチック廃棄物の全体からするとごくわずかで、海洋汚染に与える影響の氷山の一角なのでは?」

 

という考えもありますが、プラスチックのゴミ全体で考えるとどうでしょうか。

 

アメリカではストローがリサイクルできないとも言われています。

 

カリフォルニア州で洋上漂流物プログラムの地域コーディネーターする米国海洋大気庁(NOAA)のシェリー・リピアットさんはこのように語っています。

 

「ゴミがある状態から別の状態に移行するとき、その一部が失われることになります」とリピアットは説明する。手からゴミ箱への移動時には、使用後にゴミ箱に捨てられなかった一部のストローが行き場を失う。

情報元:Wired

 

行き場を失うきっかけは手からゴミ箱への移動のときだけではありません。

 

  • ゴミの移動の間に落ちるかもしれない
  • 袋が破れているかもしれない
  • ネズミやカラスが袋に穴を開けるかもしれない
  • 公共のゴミ箱には大きな亀裂が入っているかもしれない
  • 船で輸送されるときにコンテナ容器から外に出てしまうかもしれない

 

こういったことは想像してみると普通にあり得ることですよね?

 

そして、次のデータを知ると驚くことになります。

マイクロプラスチック_原因_ストロー
情報元:building a clean swell 2018 report

↑なんと、海洋プラスチックを拾ったデータをみてみると、ストローが7番目に多いという調査結果がでました。

 

海洋プラスチックの割合_ストロー

↑海洋プラスチックの種類を円グラフで表してみると、ストローが6%の割合をしめています。

 

6%といえど、数多くあるプラスチックゴミの中でもTOP10にランキングしていると知っている人も少ないでしょう。

 

このように、アメリカでの調査結果では、ストローは海洋プラスチックになる確率が高いものと認定されています。

 

では、日本ではストローがどう扱われているのでしょうか?

 

サーマルリサイクル?日本でもストローは燃やされている

いきなりですが、「日本のストローはリサイクルがされていると思いますか?」

 

実は日本でのゴミ処理方法は、焼却率が圧倒的に高く、世界単位でみても「焼却大国」なのです。

 

平成28年度の日本国内で排出された一般廃棄物の量は4317万トン、生活系のゴミが全体の70%を占めています。

 

その中にもプラスチックゴミは含まれ、そしてこれらの処理は80%が直接焼却されています。

 

廃プラスチックのリサイクル割合 (2016)

情報元:プラスチック循環利用協会(再編集)

 

日本は、ゴミ焼却により熱や蒸気にしてエネルギー回収をして、発電や施設の暖房、周辺施設への温泉供給などに使用されています。

 

これを「サーマルリサイクル」と呼びます。

 

これもリサイクルの1つと考えられ、エネルギーとして利用するので、ただ燃やすよりは有意義なことかもしれません。

 

しかし、燃やせるものを全て燃やすという方法は、リサイクルできる資源も分別されずに燃やされてしまっていることになります。

 

ストローを含めたプラスチックゴミのほとんどがエネルギー回収を名目に焼却されていて良いのでしょうか?

 

サーマルリサイクルを含めると廃プラスチック全体の84%がリサイクルできているといいますが、これは日本特有の考えです。

 

海外でリサイクル率というとマテリアルリサイクル(廃棄物を原料にして新製品に再利用)を指しますから、日本のプラスチックの原料の再生利用率は23%なのです。

 

それにも関わらず、日本はEUのマテリアルリサイクル率30%と比較して、「リサイクル大国」だというのです。

 

日本は、私達が思っている以上にリサイクル後進国なのです。

 

世界では非常識な日本のリサイクル方法>

日本にはそもそも埋め立てる場所がない

日本の焼却技術は世界でトップクラスでも、最終的に残りカスが出てしまいます。

 

この残りカスは、現時点の日本は土に埋めてしまうことで最終的な処理を行っています。

 

しかし、日本の土地は狭く場所が限られているため、あと20年で日本全国のゴミの埋め立て場が満杯になると平成30年に環境省が発表しました。

 

2040年に埋立てる場所が無くなってしまったら、日本はゴミで溢れかえってしまうのでしょうか?

 

ゴミ処理場が飽和状態になることを回避するために、日本で処理しきれないリサイクルできるゴミを東南アジアなどに輸出していましたが、2018年に中国はこのゴミ輸入を禁止されましたよね。

 

現在の日本では、1日1人あたり平均1.5 kg のごみを出し、そのうち、コンビニの弁当、ペットボトル、お菓子の包装などプラスチックのゴミを含めた家庭ゴミは1kgもあるといいます。

 

さらに日本の人口1億人ですから、1日で108億kgものゴミがでているのです。

 

海に流れるマイクロプラスチックの削減

私たちはゴミの分別をしていますが、実は日本は使い捨てプラスチックゴミの量が世界で2番目に多い国なのです。

 

そして、そのゴミのほとんどがリサイクルされていないのが現状。

 

日本のゴミのリサイクル率は28%で、残りの7割はただ捨てられてしまっています。

 

その中でもプラスチックのゴミのリサイクル率ははたった25%程度です。

 

日本で破棄される約7割のプラスチックがどこへ行くのかというと、中国やベトナム、タイなどの東南アジアに輸出されていました。

 

そして輸出されたゴミは最終的にスラム街や海に投棄されていたのです。今、深刻になっている海洋汚染は日本にも原因があったのです。

 

エレン・マッカーサー財団が世界経済フォーラムと協力し作成した調査書によると、2050年までに、海中のプラスチックの重量は魚の重量を超えると予測されている。

調査書によると、2050年までに、少なくとも9億3700万トンのプラスチックと8億9500万トンの魚が海に浮かんでいると予測される。

情報元:businessinsider 

 

プラスチックの使用が過去50年間で20倍も増え、しかもその量はいまだに増え続けているようです。

 

海洋に流れ出たプラスチックゴミによって、既に海の生態系にも悪影響を及ぼしています。

 

マイクロプラスチック1万1000粒が体に与える影響とは? >

マイクロプラスチックを吸収したサンゴに起きた悲劇… >

 

海洋生物への被害を防ぐ

Sea Turtle with Straw up its Nostril – "NO" TO PLASTIC STRAWS

↑プラスチックゴミによって、実際に鼻にストローが突き刺さる被害にあったウミガメの動画です。

 

2018年の初めにこの動画が一気に拡散され、再生回数は3400万回を超えています。

 

ニュースでご覧になった方もいらっしゃると思います。とても衝撃的な動画でした。

 

海洋に流れ出たプラスチックゴミによって、海洋生物はカメのように傷つけられたり、死に至るという深刻な状況です。

 

海洋生物への悪影響は、92%がプラスチックの影響によるものだそうです。

 

温室効果ガスの削減・対策


情報元:全国地球オン安価防止活動推進センター

 

「温室効果ガス」はご存知ですか?

 

「温室効果ガス」には、二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、フロン類など種類がありますが、地球から出る熱を吸収して、温度を保つ性質があります。

 

この温室効果ガスが年々増加し、地球温暖化のおもな原因になっています。

 

日本の場合、温室効果ガスの中で二酸化炭素の比率が約93%と極めて高いのです。

 

二酸化炭素が増えている一番の原因は、化石燃料や石油製品(プラスチック製品)を燃やしていることです。

 

さきほど紹介した、サーマルリサイクルも実際は、二酸化炭素を増やす原因になってしまっています。

 

プラスチック製のストローのような余分な石油製品を作らないこと、そして燃やさないことが今後ますます重要になってきます。

地球温暖化が進む9つの原因とは? >

 

他のプラ製品に比べて廃止しやすい

なぜコーヒーを飲んでいるカップも、レジ袋もペットボトルもプラスチックなのに、ストローが廃止されることになったのでしょうか?

 

それは他のプラ製品に比べて廃止しやすいからなのです。

 

特に曲がるタイプのプラスチックストローは、子どもや障害者にとって欠かせないものですが、たいていの人はストローがなくても済ませることができます。

 

つまり、使わなければ発生するプラスチックのゴミの量は減るということ。

 

ストローがゴミ全体を占める割合は氷山の一角かもしれません。

 

それでもまず、身近なもので廃止しやすいものであり、解決する価値のある問題なのです。

 

ストロー廃止を決めた企業7つ

ストロー廃止運動はアメリカ企業が率先していますが、日本の企業もそれに続いています。

 

スターバックス

アメリカのコーヒーチェーン「スターバックス」は、2020年までに使い捨てプラスチック製ストローの使用を全店で段階的に廃止と発表しています。

 

世界中28,000店舗でストローを使わないフタや紙ストロー、非プラスチックストローなどに変えていくとされています。

 

これによって、スタバの店舗から年間10億本以上のプラスチックストローを排除できると予測されているそうです。

 

マクドナルド

Man Grabs McDonald’s Worker for Having to Ask for a Straw

マクドナルドでもストローを廃止しています。

 

飲み物を注文してストローがないことに腹を立てた男性が、店員に掴みかかるというトラブルも起こっていました。

 

マクドナルドでは、2025年までに全世界の全店舗で、プラスチック製のストロー廃止、ハンバーガーを包む紙、箱、袋などをリサイクル可能な資源に切り替えることも目指しているそうです。

 

ウォルト・ディズニー・カンパニー

アメリカのディズニーランドなどでは、2019年半ばごろまでにプラスチック製の使い捨てストローの使用中止の方針を発表しています。

 

日本の東京ディズニーリゾートは運営母体が違うので、今回の決定には対象外なようですが、プラスチック廃棄物の削減を検討中としています。

 

すかいらーくホールディングス

日本の外食大手では初めてすかいらーくグループが2018年8月にプラスチック製ストローの提供をやめる決定をしました。

 

すかいらーくは、全国ガストの約1370店でドリンクバーのストローを2020年東京五輪・パラリンピックまでに順次廃止する予定。

 

イケア・ジャパン

スウェーデン発祥の家具チェーン「イケア・ジャパン」も2020年までに使い捨てプラ製品の国内販売を取りやめる計画を発表しています。

 

ストローは紙製で代替を検討しています。

 

廃止するそ他のプラ製品は、ゴミ袋、フリーザーバッグ、ペット用トイレバッグ、製氷バッグとしています。

 

こちらは在庫がなくなり次第取り扱いを中止するようです。

 

デニーズ

大手ファミリーレストランの「デニーズ」も2018年から40店舗でプラスチック製のストローを原則廃止としました。

全国の店舗へ拡大していく予定としています。

 

大戸屋

外食大手の大戸屋でも一部の店舗からストローの提供を廃止しています。

 

今後、持ち帰り用のお弁当容器、袋などのプラスチック製品も材質の見直しなどを検討している。

 

プラスチックストローの代替え品6つ

この代替え品の存在を知ると、「ストローってそもそもプラスチック製である必要がない」ということに気が付かされます。

 

ストローを必要としない新デザインのカップ


情報元:スターバックスHP

スターバックスではストローを廃止する代わりに、フタの盛り上がっている部分に口をつけて飲むタイプの新しい容器を採用すると発表しています。

 

スターバックスなので、どんな革新的なデザインになるのかも楽しみですね。

 

2020年までに全世界の店舗に導入予定です。

 

そして、人気のタピオカミルクティーも↓

FLOAT : Non-Straw Glass Cup For Bubble Tea

↑ストローが欠かせないタピオカミルクティーですが、こちらも「FLOAT」という新デザインのカップが、本場台湾の会社で開発されました。

 

フラペチーノのやタピオカなど「ストローが欠かせない飲み物」もこのようにして新しいデザインのカップで対応しています。

 

環境ホルモン・ゼロの紙ストロー

ワックスペーパー(蝋引き紙)で作られたストローは、耐久性・耐湿性のある紙素材。

 

燃やしても有毒ガスが発生せず、自然に優しいのが特徴です。

 

環境ホルモンも含んでいないので、小さい子どもでも安心して使うことができます。

 

再利用もできる竹ストロー

竹ストロー_代替品

BALIISMの竹ストロを見る >

竹で作られたストロー。

 

BALIISM Japanが取り扱うバンブーストローは、

 

インドネシアの計画伐採区内(Perencanaan daerah Bambu)で取れた竹のみを使用しています。竹は一般の木材に比べて成木になるまで3~5年程度と成長が早く、 管理された区域内で計画的に伐採しているため、周辺の環境を破壊することがありません。

情報元:ValuePress!

 

一般的なPP製に比べて、製造過程で排出されてる二酸化炭素の量も格段に少なく生産することができるそうです!

 

竹は高い耐久性もあるので、使用後は洗って乾かせば何度も使うことができるというメリットもあります。

 

耐久性パスタストロー


パスタもストローとして代用できます。

パスタは少し太めのものを使ってストローとして提供している飲食店もあり、ゆでると柔らかくなりますが、冷たい飲み物では4時間くらい形をしっかり保つそうです。

 

ストローなら4時間もてば十分ですよね。

 

 

ステンレスストロー

ステンレス製のストローは、折りたたみもできるのが特徴的で安全性と耐久性にも優れています。

 

折りたたみのできるステンレスストローってどんなの?って思ってしまいますよね。

FinalStraw, the world's first collapsible, reusable straw

↑コチラの動画で実際に使っている様子を紹介しています。

 

大麦・ライ麦ストロー

大麦やライ麦でもストローの代替として使用することができます。

 

使い捨てのプラスチック製ストローの代用品として、小松産大麦のわらでできたストローを金沢市の企業が6日までに試作した。

情報元:北國新聞

 

天然の麦わらだと土に還るのだそうです。

 

ドイツでも、麦で作ったストローは以前から販売されているそうですよ。

 

ガラスストロー

ビール瓶のリサイクルで作ったリサイクルガラス製ストローや耐久性のあるパイレックスガラス製で作られたガラスストローもあります。

 

プラスチック製品は今後ドンドン廃止されていく予定

 

年々増え続けるプラスチックのゴミ問題は重要視され、欧州連合(EU)は、

  • プラスチック製の食器類、ストロー、綿棒などの使い捨て製品の禁止
  • ペットボトルの9割の回収

などを義務づける提案を発表しました。

 

今回禁止の対象に含まれているものは、すでに実用化され始め、代替製品が存在しています。

 

今後、レジ袋などよく使っているプラスチック製品はドンドン廃止されていくかもしれません。

 

まとめ「ストロー廃止はプラスチック廃止の第一歩」

たかがストローを廃止しただけで環境問題が変わるのか?と思われた方も多いと思います。

 

私たちが便利で手軽に使用しているプラスチック製品は、深刻な海洋汚染、地球温暖化を考えると、どんどん削減していくべきなのではないでしょうか。

 

ストローを廃止しただけで何が変わる?と思っている方も多いと思います。

 

みなさんにも知っていただきたいことなので、ぜひコメントやシェアをよろしくお願いします。

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2050年の海は魚でなく、プラスチックで溢れかえる|businessinsider
https://www.businessinsider.jp/post-577
マテリアルリサイクル |プラスチック循環利用協会https://www.pwmi.or.jp/pdf/panf1.pdf
産廃知識 産業廃棄物処理の現状|公益財団法人 日本産業廃棄物処理振興センターhttp://www.jwnet.or.jp/waste/knowledge/genjou.html
【ニュースの深層】マクドナルド、スタバ…広がるプラ製ストロー廃止 背景には深刻な海洋汚染|日本産経新聞https://www.sankei.com/life/news/181008/lif1810080002-n1.html
スタバ全店でプラスチック製ストロー廃止のPR|環境ビジネスオンラインhttps://www.kankyo-business.jp/column/021517.php
『Bamboo Straw – 竹から作られた天然素材ストロー』の販売を開始|ValuePress!https://www.value-press.com/pressrelease/184718
NHKそのストロー、本当に必要ですか?|NHKビジネス特集https://www3.nhk.or.jp/news/business_tokushu/2018_0604.html

コメント

  1. プラッチックストロー、容器から紙へシフトしていますが?
    10年前ぐらいに割り箸からリピートできる箸に変化してました。
    何故、割り箸からシフトした理由に森林の減少では?
    また、単純の紙のストロー容器へシフトしたら森林減少になるのでは

    • コメントありがとうございます。

      たしかに単に資源を紙に移行したのでは、森林減少につながってしまいそうですね。

      再生紙を使ったり、藁や笹、竹などストローに適したそのまま使える素材が出てくるといいかもしれません。

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