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日本は49位!再生可能エネルギー発電率国別ランキングTOP10 グラフで分かるエネルギー割合

再生可能エネルギーの発電量ランキングでは、日本は世界で4番目に多い国でトップクラスの発電量を誇ります。

 

しかし、EIA(U.S. Energy Information Administration:アメリカ合衆国エネルギー省)のデータによると、国ごとの総電力発電量のうち再生可能エネルギーの割合は世界で49位・・・。

 

あれ?低くない?

 

例え、再生可能エネルギーの発電量が多くても、割合で見るとランキングは全くちがっているようです。

 

では、再生可能エネルギーの割合(原子力発電・水力発電を含まない)が最も多い上位10カ国はどのような国があり、どのように発電をしているのか見ていきましょう。

49位 日本

 

再生可能エネルギー発電比率:11.54%

 

日本の年間総発電量は全体で989.34TWhの発電量があり、そのうち再生可能エネルギーが114.18TWhでした。

 

この11.54%という割合は、世界で49位という結果なのです。

 

 

グラフを見ると一目で分かりますが、化石エネルギーによる発電が8割を占めています。

 

太陽光発電、風力発電、地熱発電などによる再生可能エネルギーと水力発電を合わせても20%もありません。

 

再生可能エネルギー発電量は多いのですが、それ以上に化石エネルギーの発電に頼っているのが現状です。

 

10位 ポルトガル

再生可能エネルギー発電比率:29.36%

 

日本と同じく化石エネルギー資源小国のポルトガルには、太陽、水源に恵まれ、風力発電にも適した海岸線があります。

 

自然の好条件を活かした再生可能エネルギーの推進が積極的に進められていて、発電比率では世界で10番目に多い国です。

 

2016年の電力総発電量は56.90TWhで、そのうち16.71TWhが再生可能エネルギーになります。

 

 

↑水力発電を含めると半分以上を占めていますね。

 

ポルトガルでは、太陽光発電、風力発電、地熱発電など多様な発電をしています。

 

2016年には4日連続で電力需要のすべてを再生可能エネルギーで賄うという記録も樹立!

 

2018年3月には再生可能エネルギーが1ヶ月分の電力総需要を上回る発電もできたそうです。

 

9位 ウルグアイ

 

再生可能エネルギー発電比率:37.71%

 

人口わずか340万人というウルグアイでは、電力総発電量13.13TWhのうち、4.95TWhが再生可能エネルギーによる発電です。

 

その比率は37.71%で世界では第9位です。

 

 

再生可能エネルギーだけでみると37.71%ですが、水力も59.12%と多く、国内電力の約97%を自然エネルギーで供給しています。

 

8位 エルサルバドル

再生可能エネルギー発電比率:38.05%

 

エルサルバドルでは、電力総発電量5.83TWhのうち、再生可能エネルギー発電量が2.22TWhでした。

 

再生可能エネルギーの発電比率は38.05%と世界で8番目に多い国になります。

 

 

現在のエルサルバドルでは、再生可能エネルギーが主な発電源になっており、太陽光、風力、バイオマス、バイオガス、水力と多様化しています。

 

2018年の発表によると水力を含めた再生可能エネルギーは63.7%を占めていると言われています。

 

地熱発電を中心とした再生可能エネルギーでは、大規模なサトウキビ産業のあるエルサルバドルの特徴を活かしたバイオマスも行なわれています。

 

バガス(サトウキビの茎を搾った後に残る殻)を燃料にした発電をしているんです。

 

また以前から太陽光発電、風力発電のプロジェクトが進められいて、2021年までにさらに新しい太陽発電所、風力発電所が建設されてる予定もあるそうです。

 

7位 ニカラグア

再生可能エネルギー発電比率:44.20%

 

ニカラグアでは総発電量4.45TWhのうち、再生可能エネルギー発電量は1.97 TWhで44.20%を占めています。

 

実はニカラグアは、太陽、風力、地熱という資源に恵まれた環境にあり、「再生可能エネルギーのパラダイス」と呼ばれるほど資源が豊富にあります。

 

 

 

水力発電を含めるとその割合は半分以上に!

 

今でこそ再生可能エネルギーによる発電が中心になっている国ですが、2003年の頃には化石エネルギーによる電力が全体の72%を占めていました。

 

ちょっと前まで再生可能エネルギーは極めて少なかったんですね!

 

国が高価な輸入石油を大量に購入する余裕もなくなり、エネルギー危機に陥ってしまったことがきっかけで再生可能エネルギーが導入されました。

 

そのお陰で現在は、発電比率が水力を合わせると半分を超える国になりました。

 

2027年までに”再生可能エネルギー供給率が91%にを達成する”という目標も定めています。

 

6位 ケニア

再生可能エネルギー発電比率:45.95%

 

ケニアでは、電力総発電量9.63TWhのうち、再生可能エネルギーが4.43TWhの発電をしています。

 

あと少しで半分を占めるほどの再生可能エネルギーですが、2010年には総発電量のうち約20%しかありませんでした。

 

 

 

(↑再生可能エネルギーと水力発電を合わせると約80%を占めています。)

 

なぜここ数年で再生可能エネルギーの発電が増えた理由には、環境的に干ばつや天候不順で不安定な面がある一方で地熱発電の成長がありました。

 

地熱発電量は2015年に水力を上回り、2018年には構成比で46%の最大電源に!

 

先日ケニアが発表したデータによると2018年の総発電量のうち再生可能エネルギー(水力を含める)の割合が85%だったそうです。

 

5位 フォークランド諸島

再生可能エネルギー発電比率:47.37%

 

フォークランド諸島は、西から常に風が吹き、季節に左右されない島の特徴を活かした風力発電に力を入れています。

 

2016年のデータでは、風力発電をメインに47.37%で約半分を占めています。

 

 

 

2007年に風力発電が設置され、風力発電による発電は26%、2010年には40%、最高時には54%を記録していました。

 

農村では、85%の農場が再生可能エネルギーから24時間電気を供給されているそうですよ!

 

4位 パレスチナ

再生可能エネルギー発電比率:53.80%

 

パレスチナでは電力総発電量1.09TWhのうち、再生可能エネルギーを0.59TWhという半分以上を発電しています。

 

53.8%という割合は世界で4番目に多い国になります。

 

 

 

パレスチナでは、再生可能エネルギーが半分以上を占めていますが、決して電力が豊富にあるわけではありません。

 

エネルギー資源に恵まれていないため、電力の輸入もしていますが政治問題の背景から深刻な電力不足が続いています。

 

200万人が住むガザ地区では、毎日「計画停電」が行われていて1日の大半が電気がない状態です。

 

このパレスチナで唯一の自然の恵みは太陽光です。

 

年間日照日数約320日という太陽光発電には恵まれた環境を生かし、コスパの良い太陽光発電システムの導入が活発化しています。

 

企業、住民、国際機関、支援団体、日本政府も積極的に太陽光発電システムの活用を推進しています。

 

再生可能エネルギーはエコで環境に良いだけでなく、こういった地域の住民の生活の改善にも役立つことも期待できますね。

 

3位 リトアニア

再生可能エネルギー発電比率:55.87%

 

日本の東北全県の面積よりも小さいリトアニアでは、再生可能エネルギーが55.87%という高い割合を占めています。

 

 

もともとエネルギー資源に乏しい国で、ロシアから化石燃料を輸入したり、電力供給の8割が原子力発電でした。

 

安全性の懸念から2基あった原子力発電所は2004年、2009年に稼動を停止され、現在、リトアニアの電力は近隣諸国から約70%を輸入しています。

 

しかし、”風力発電を柱とし、2020年には35%、2030年には70%、2050年には100%を国内の電源で賄う”という方針が出されています。

 

これから純粋な国内発電による再生可能エネルギーの割合が伸びてくるでしょう。

2位 デンマーク

再生可能エネルギー発電比率:64.17%

 

電力総発電量29.84TWhのうち、再生可能エネルギーを19.15TWh発電しているデンマーク。

 

世界で2番目に再生可能エネルギーの比率が高い国になりました。

 

 

再生可能エネルギーの中では風力発電、洋上風力発電が主力となっているようです。

 

2017年には消費電力の43.4%が風力発電で賄われ、総発電量のうち風力発電の割合としては過去最高を記録。

 

風力発電には天候不順によって不安定な面もありますが、そこをバイオマス発電でカバーしているのがデンマークの特徴です。

 

2050年には再生可能エネルギー100%を目指す目標も策定されています。

 

1位 ルクセンブルク

再生可能エネルギー発電比率:122.56%

 

他国に比べて驚異的な122.56%という割合を出しているルクセンブルク。

 

2016年のデータを例にあげると、電力消費量は6.47 TWhで電力総発電量は0.33TWh。

 

ルクセンブルクでは自国での発電は5%のみで、再生可能エネルギーを輸入し国内の電力が賄われています。

(95%の電力をドイツ、フランス、ベルギーなどから輸入)

 

 

輸入した電気は再生可能エネルギーであるため、再エネ率が67%と最も高いのです。

 

67%という数字はEIA(ランキングデータ)の125%という数字とか大きくかけ離れていますが、それでも1位です。

 

まとめ

再生可能エネルギーの発電量の割合上位10カ国を紹介しました。

 

国によってさまざまな背景もありますが、どの国も積極的に再生可能エネルギーの導入を進めています。

 

ちなみに再生可能エネルギー発電量ランキングTOPの中国は68位、2位のアメリカは58位という順位でした。

【2019】再生可能エネルギー発電量ランキングTOP10>

再生可能エネルギーってそもそもナニ?原発はクリーンエネルギーじゃないの?>

日本を含めた総電力発電量の多い国が、このランキングで上位になるには、化石エネルギー発電、消費を減らすことです。

 

資源や環境を守っていくには、それが今後目指していくべきところなのではないでしょうか?

世界の再生可能エネルギー発電割合 国別ランキング・推移|global note
https://www.globalnote.jp/post-4908.html
Luxembourg
https://www.iea.org/countries/Luxembourg/
Renewable energy policy database and support:  Luxembourg
http://www.res-legal.eu/search-by-country/luxembourg/
Renewable Energy|falklandisland Goverment
https://www.falklands.gov.fk/our-home/renewable-energy/
フォークランド諸島のエネルギー消費
https://www.worlddata.info/america/falkland-islands/energy-consumption.php
ケニアの電源は再生可能エネルギーが8割超、日本企業も貢献|JETRO
https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/05/fb652cad13a4d913.html
Nicaragua’s Renewable Energy Revolution Picks Up Steam|NPR
https://www.npr.org/sections/parallels/2015/03/11/392111931/nicaraguas-renewable-energy-revolution-picks-up-steam
Más del 60% de la energía producida en El Salvador es renovable – pv magazine Latin America
https://www.pv-magazine-latam.com/2018/12/10/mas-del-60-de-la-energia-producida-en-el-salvador-es-renovable/

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